タルト・タタン
<h3>歌詞にも登場するタルト</h3>
私の好きなアーティストの歌詞の中には、洋菓子の名前が登場することがあります。その中でも今まで聞いた事のないものが出てきたので、どんな洋菓子なのだろうと調べてみたくなりました。
その洋菓子の名は…「タルト・タタン」です。
タルトと言うくらいなのだから、タルトなのだろうな…そうするとタタンの方は何なのかしら?と気になりませんか?なりますよね!
私の予想では、タタンは木の実やフルーツみたいなもので、それをタルトのに入れて焼き上げたのかな、またはタタンという名前の製法があって、それによって作られたタルトなのかな…と思っていましたが、全然違いました。かすりもしていませんでした。
<h3>タルト・タタンとは…</h3>
タルト・タタンがどのような洋菓子かと言いますと、砂糖とバターで炒めたリンゴを型に敷き詰めて、その上にタルトを被せた形の洋菓子です。
調理の工程でりんごが下になっていますが、出来上がった時はリンゴの方が上になります。
英語では「Upside down cake(アップサイドダウンアップルケーキ)」とも言うそうですよ。この名称は調理工程から付けられたのでしょうね。
ほかのフルーツでも作られる時もあるそうです。
タルトといえばタルト生地を器にして、中にクリームやフルーツをのせたりするのかと思いましたが、何か少し不思議な作り方ですね。その不思議なところが重要なところです。
なんと、タルト・タタンは失敗から生まれたお菓子だというのです。そして、ここが重要、タタンは人の名前でした。
益々気になりますよね?失敗したのに歌詞に登場するくらい有名なお菓子になるなんて、なんてラッキーな失敗でしょう。
諸説あるようですが、大筋はみんなほぼ同じなのでご説明いたします。
<h3>タタンのおはなし</h3>
フランスのロワール地方は狩猟で有名な地域です。そこにタタンというホテルがありました。そのホテルはステファニーとカロリーヌというタタン姉妹が営んでおり、料理が美味しいことで有名だったのだそうです。
調理の担当をしていたのは主にステファニーで、その日は狩猟シーズンでいつもよりも忙しく、ホテルの人気メニューのアップルパイを作っている途中で他の仕事に集中してしまい、砂糖とバターでりんごを炒めている途中なことをうっかり忘れてしまいました。
気づいた時には長く炒めすぎてしまい、少し焦げ付いた匂いがしています。
これではいつものアップルパイは作れない…しかし、作り直すにも時間がなかったステファニーはどうにかしようとそのりんごの入ったフライパンにタルト生地をのせて、そのままフライパンごとオーブンに入れたのです。動揺している時ほど人は思いもよらない行動をするものですよね。
そして、出来上がった頃にフライパンをオーブンから出してひっくり返してみると思ったより美味しそうに見えたのです。なので、そのままお客様にお出ししたのですが…。
その失敗してしまったはずの料理が思いのほか美味しく、評判となり、噂が広がり、それ目当てに人が集まるようになりました。そしてついに、タタン・ホテルの人気メニューになったのです。
この他にも、ステファニーが忙しすぎてりんごのタルトをひっくり返してオーブンに入れてしまったという説もありました。
タタン・ホテルは今でも経営されており、そのホテルの人気メニューもタルト・タタンなのだそうです。
<h3>失敗は成功?</h3>
ということでタルト・タタンの逸話でした。タルト・タタンの他にも、失敗から生まれたお菓子があるようなので気になった方は調べてみてはいかがでしょうか。
失敗とは言いつつも、それが成功に繋がることもあるし、そもそも失敗を積み重ねての成功ということで、失敗は成功の母、や失敗は成功のもと、なんて言葉もありますね。
失敗から新たなスイーツが生まれたなんて奇跡のようなお話でした。