”タルト”と”トルテ”
似てる?
タルトとトルテって何となく響きが似ている気がしませんか?
昔はタルトとトルテを間違えたりして、タルトが食べたいのに、想像していた洋菓子が出てこなかったことがありました。それはそうですよね。
響きは似ていてもお菓子としては全く別の洋菓子でしたから。
私はどちらかと言うとタルトを好んで食べる人なので、トルテの事がいまいちよく分かっていません。もちろんどちらも美味しい洋菓子だということは大前提に理解しております。
トルテも美味しいので大好きです。なので、タルトと言葉が似ているなら何か関連があるのかもしれない!とタルトとともに、トルテについて調べてみることにしました。
まずはタルトですが、「タルト(tarte)」はフランス語です。クッキー生地やパイ生地で作られた器にクリームやフルーツを詰めたり乗せたりした洋菓子です。最近は見た目も映えて、食べても美味しいフルーツタルト(タルト・フリュイ)が人気ですね。
そしてトルテですが、「トルテ(torte)」はドイツ語です。スポンジ生地にジャムやクリームを挟んで、チョコレート等でコーティングした洋菓子です。ザッハトルテが有名ですね。
改めて比べてみると名前は似ていても全然別の洋菓子に思えますね。
しかし、調べていく中で、実はこの2つの洋菓子の語源が同じなことを知りました。ご存知でしたか?もちろん、私は知りませんでした!
語源とは?
タルトもトルテも、古代ローマ時代にあった「トゥールト(tourte)」というお菓子が元になったとされています。
トゥールトはお皿の形をしたパイ菓子です。なのでどちらかというと、タルトの方がトゥールトに似ているような気がしますね。
となってきますと、語源が同じなら、もしかしたらトルテの中にもタルトに似たものがあるのではなかろうか…と考えました。
言葉もフランス語とドイツ語になっていますし、そもそも洋菓子としては異なる種類にはなっていますが、その分岐点になったものがどこかにあるのかもしれません。
ということで、追加で調べてみることにしました。
先ほども出てきましたが、有名な「ザッハトルテ」。
お恥ずかしながら、私はトルテと名のつく洋菓子と言われるとザッハトルテしか思い浮かびませんでした。逆をいえばザッハトルテはかなり有名なトルテなのかもしれません。
ザッハトルテはチョコレートでコーティングされているケーキです。チョコレートケーキの王様と言われています。オーストリアの料理人「フランツ・ザッハー」さんが作成したそうです。ザッハーさんが初めてザッハトルテを作ったのは16歳のころだそうです。
タルト生地も使っていないし、チョコレートでコーテイングされているからか見た目にもシンプルだしタルトとはまったく別物ですね。
ちなみにドイツでは、飾り付ける前の、もしくはシンプルなケーキのことを「クーヘン(kuchen)」というそうです。なるほどバウム(木)クーヘン!ですね!
発見
そして見つけました!「リンツァートルテ」。
こちらがトルテの中でもタルトに近い洋菓子ではないかと思います。
オーストリアのリンツが発祥の地とされています。器型の生地にシナモンをきかせ、ラズベリーのジャムを入れて生地を網目状にしたものです。見た目はまさしくタルトです。
どうやらトルテとタルテが分岐したあたりのケーキで、トルテとタルト両方の特徴を持ち合わせているようです。世界最古のトルテともいわれているそうですよ。
タルトとトルテ、いかがでしたでしょうか。似たような言葉だなと思ったら元は同じもので、それがいつの間にか違うお菓子になり、両方共に有名になるなんて面白いですね。
余談ですが、タルトとトルテでこんがらがったり、ゲシュタルト崩壊してしまいそうでした。